「自費出版」は、美味しい商売!


http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20061110


自費出版業界、正直これにはかなり興味がある。2007年問題もあることだし、会社定年→暇→自叙伝でも書くか→出版してー、といった流れでニーズが増えていくであろう事は、私にだって容易に想像ができる。商売の実態がある程度バレて叩かれるまでは、あと何年かは本当に美味しい商売であり続けるのでしょう(バレてからもそれなりに美味しいんじゃないかと思うけれど)。


さて著者側としては、何十万円(ことによったら何百万円)も積まなければならない割には、(自己満足以外の)リターンの見込みが極めて薄いその「ハイリスク・ローリターン」っぷりは、推して量るべしといったところだろう。そのあたり下記の“のべるのぶろぐ”さんのエントリーが厳しいけれど、全く賛成だ。


http://novel.no-blog.jp/minkan/2006/04/post_31d4.html



そう、売れる訳がないのだ。子供の頃、おじいちゃんからお小遣いをもらう為に、長話に我慢して付き合ってあげた経験のある方はいらっしゃるだろうか。あれは、お小遣いをもらう為で、しかも身内だからまかり通っていたのであって、もし、普段遊んでいる公園かどっかで、全く知らないおじいちゃんに「1000円払えば話をしてあげるよ」と言われたら、どうだろうか。私だったらおそらく、危険を感じて逃げてしまうか、「あの人頭大丈夫かな」と変人扱いしてしまうと思う。


個人的には、自費出版で資産を浪費するくらいなら、製本だけは業者に頼んで(近場の印刷屋とかこういうとことか)、あとは自ら路上とかフリマで売ればいいと思う。そういえば、ちょうど本日のデイリーポータルさんの特集で「路上売り」やってたな。


:デイリーポータルZ:路上で本を売るということ


しかし何と言っても、「自分の本を出したい」と、私みたいな一般庶民が考えた時に一番安上がりなのは、「ブログを本にすること」でしょう。下記のエントリーを参考にさせていただければ、


ココログ出版でブログを本にした: 技術系サラリーマンの交差点

オールカラー、138ページ、送料込みで6,267円

との事。外観の写真を見る限りそれほど粗末な感じはしないし、(興味ある方にとっては)決して高い買い物ではないと思う。はてなさんでも書籍化は早くからやっておられるようで、お値段はかなりお手頃っぽい。ちょいと外観がアレかなあと思わないでもないけれど。


はてなダイアリーブック - はてな



凡そ文化的な創造物を製作するという作業には、お金がかかる。絵然り、彫刻然り、陶芸然り…そういった中に勿論(大きなファクターとして)本も含まれるわけで、そう考えると、何千円で本にしてしまえるという“ブログからの書籍化”は、かなり効率の良い娯楽かもしれない。