キューピットの矢


「愛のキューピット」とか「幸せのキューピット」とかって言葉、ありますよね。「その“キューピット”の姿かたちを想像してみて下さい」と言われたら、きっと多数のみなさまが「弓と矢を持った子供(幼児)の天使」を想像されるのではないでしょうか。キューピットさんは、その弓で愛(又は幸せ)の矢を射り、打たれた人は「おっ」となるわけです。


ところでこのキューピット達てのは、どこにいらっしゃると思いますか?実はですね、彼らは「幸せそうな(愛情に満ち溢れている)顔をしている人々」の周りに寄ってくるのです。東に仲睦まじく歩いている親子がいれば、その方達の元へフラフラっと気まぐれにキューピットはやってくる。西に幸せいっぱいの笑顔で手をつないで歩いているカップルさんがいれば、またフラフラっと、気づいたらキューピットがやってくる。んで、彼らにつかず離れずな感じで近くにいる。


このキューピット達、幸せそうな(愛情いっぱいの)方々から「幸せパワー」を反映させて、その力を矢に乗せて射るわけです。だから、例えば「今一歩関係が進まない男女」が、うまくこの矢に当たったりすると「あの家族いいよね」「僕らもあんな風になれたらいいよな」などと、うまくいったりする事があるのです。


しかしてこのキューピットの矢、「愛情の素」や「幸せのかけら」を持っている人にとっては、その幸せや愛情を増幅させてくれるので好ましいかもしれないけれど、それらを持っていない人にとっては、キューピットの矢は当たっても「ただ痛い」だけなのです。キューピット達も、ちゃんと「愛情の素」や「幸せのかけら」を持っている人達だけを狙い撃ちすりゃいいのに、残念ながら彼らの矢は手当たり次第だ。しかも、当たった時には極めて正確に胸の中央を貫いてくれる。胸がシクシクと痛む。外出は大冒険です。びっくりするくらいたくさんのキューピットがいるから。イージスの盾でも持って回避率を大幅に上げていかないと、あっとゆう間にやられてしまう。


・・・とまあ、長々と書かせていただきましたが、微妙に湿っぽくてすみません。共感していただける方、頑張って回避率を上げていきましょうね(本当は愛情の素や幸せのかけらを持っておくのが一番なんだけれど、なかなか…)。

おまけリンク。愛のキューピッドの間違い。

http://urawa.cool.ne.jp/seraph/cupido.htm