印象に残る「糸井重里」作のキャッチコピーランキング

http://ranking.goo.ne.jp/ranking/022id/catchcopy_itoi/&f=news&LID=news


こうやってずらっと並べられると、改めて糸井重里氏のセンスに脱帽してしまう。


例えば漠然と「才能があると思う著名人は」と訊ねられたら、三人目くらいまでには必ず彼の名前を出すと思う。彼の紡ぎ出す言葉は、ほんとうに、言いようもないくらい魅力的だ。平易で、じんわりと印象的で、親しみやすくて、共感もできて、確かな意思を感じる。こんな文章(やキャッチコピー)を創りあげることができる人は、まずいないと思う。ほぼ日の「ダーリンコラム」が更新されるのを、毎週楽しみに待っている。最近でも、コミュニケーションについて書いているこんな素敵なコラムがあった。


http://www.1101.com/darling_column/2006-12-11.html


さっき、彼の文章の魅力について「平易で、じんわりと印象的で、親しみやすくて、共感もできて、確かな意思を感じる」と書いたけれど、この中でも特に素晴らしいと思うのが、「平易である」ということに徹していること。著書の中で「分かりにくいことは、できるだけ分かりやすく」と書かれていた気がするけれど、そのことに対しいかに気を遣われているかが、すごく良く分かる。決して押しつけがましいわけではなく、しかしながら「意思」や「主張」がはっきりと肌で感じられるキャッチコピーをこれだけ産み出せるのも、「平易である」ことにとことんこだわっているからだと思う。彼の言葉には、確かな「思いやり」を感じられる。


不特定多数(一般大衆)の“誰か”に対して思いやりを込められるということ。全くもって得がたい才能だ。地獄の底から手が伸びるくらい、羨ましい。