劇薬小説

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そうか、「青酸カリ、その時事件が!」とか「リタリンとパンダと私」とか、そうゆう小説ではないのですね。でもあれだな、小説とか漫画の衝撃的なやつってのは、本人が希望するしないに関わらず、ずうっと心に残るし、トラウマになるくらい精神に大きく働きかけてくる事もあるし、時には人生が左右されてしまう事だってある。と考えると、劇薬って言葉は決して大げさな表現ではないのかもしれない(でもそんな事言ったら、全ての創作物がそうなるか)。


私はといえば、エロさんやグロさんがいらっしゃる小説は、ちょいと苦手です。怖いのもちょいと苦手です。もっと正直に告白してしまうと、「ちょいと」どころではなくて、かなり相当ものすごく苦手です。村上春樹とかで、ちょいとエロさんが顔を出す、くらいの小説は大丈夫です。吉行淳之介あたりはもう厳しい。グロさんは、見たり読んだりするとご飯が喉を通らなくなるし、怖いのは夜中にトイレに行けなくなるから苦手です。


そういった類の小説は読まないし、偶然ぶち当たっても、途中で読むのをやめてしまうので、ほとんど知らない。そんな私だけれど、個人的に劇物に指定している本を少しだけ紹介しときます。好きなものばかりなのだけど、精神的にくるので読み返さないようにしている。見る人が見たら「どこが?」と思われるだろうけど。


・・・挙げてみて思ったのだけれど、天童荒太にしても他の二点にしても、表現的にキツめだよなあ。でも、好き。


永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)

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“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス)

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ファザーファッカー (文春文庫)

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