ホワイトカラー・イグゼンプションの問題性

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061108-00000070-mai-soci


http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06100614.cfm


http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061108&j=0022&k=200611084548


痛いニュース(ノ∀`) : "残業代、12兆円(1人・114万円)が消えます" 厚労省が導入検討の「ホワイトカラー・エグゼンプション」試算 - ライブドアブログ


http://www.jnppc.jp/modules/bwiki/53.html


先日クリップだけさせていただいた上記のニュース。非常に気にかかるところなので、少しずつでも言及していこうと思います。


この日本版ホワイトカラー・イグゼンプション、又は自律的労働時間制という制度、上記のリンク先でも様々な問題点が指摘・言及されておりますが、個人的には、一番の問題点は「労働に対してのマイナスイメージが深まってしまう事」だと思っています。


このニュース、非常に大きなインパクトを受けました。思いっきりマイナス面で。「こんな制度ができたら、中間管理職やるのバカらしいじゃん」と思ったし、「また*1政府は労働者からの搾取を強めるのか」と、がっかりもしました。社会人をもう数年やっている私から見てもそんなふうに思うのだから、学生さんやフリーター、ニートといった方々からすれば、ますます「正社員なんてバカらしい」みたいに感じてしまうのではないでしょうか。それこそ「働いたら負けかなと思ってる」という、例の有名な言葉が笑えなくなってしまうでしょう。


人間って、色々考えて行動しているようで、実は曖昧なイメージや感情によって動いたり決定したりする事が多いのだそうです。それが非常に重要な決定であったとしても。だからこういった、労働に対するマイナスイメージを否応なく植えつけられるような話題というのは、例え法案が通らなくても、その話題だけで十分「ニート・フリーター問題」に多大なる影響を及ぼしてしまいます。政府広報
こんなこと
仰ってても、内閣総理大臣さんが「再チャレンジできる社会を」なんて仰ってても、「綺麗事ばっか言って、やってる事は全然違うじゃん」と、不信感が募るばかりではないでしょうか。


マスゴミさんは「景気拡大!いざなぎ景気を超えた!」と息巻いておりますが、実際にサラリーマンとして働いている人間としては、そんな実感は全くありません。だって、給料は大して上がりゃしないし、なのにガソリン代は高いし野菜は高いし。テレビのニュースで、アナウンサーが「ついに超えました!」なんて嬉しそうに言っておられるのを見ると、つい「どこがだよ」と突っ込みを入れてしまいます。そんな中でのこの「ホワイトカラー・イグゼンプション問題」・・・晩秋の寒風が、身にも心にも突き刺さる感じです。

*1:また、という言い回しは、最近定率減税の件があったばかりなので