隠れオタクと生きづらさのようなもの。


漠然とした生きづらさみたいなものは、こういったところも影響されているのかなと、下記のエントリーを読んで思った(けっこう前のものなのだけど)。


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本文にある「隠れオタクが飲み会でされて困る質問」とは、

1 休日の過ごし方 10(36) 16%
2 芸能関係の話題 9(10) 15%
3 最近のドラマ 8(13) 13%
4 好みのタイプ 6(30) 10%
5 音楽関連 6(13) 10%


の五つ。「自分は隠れオタクだ」と自認されている方、「オタクとまではいかない気がするけれど、(会社の同僚や学校の友人達と)なんか人と趣味が合わないんだよなあ」とお考えの方であれば、どこかしら引っかかる質問があるのではないだろうか。ちなみに私は、上記のような質問をされるのはだいぶ慣れてきたようで、今では全く困らずに返答し話を広げていけるようになった。例えば・・・


1.休日の過ごし方

“友人と遊ぶ”“だらだら”“買い物”あたりをうまく並べる。相手がスポーツ(スポーツ観戦)好き(大抵ゴルフかサッカーか野球)であれば、そこに合わせればかなりよい。ゴルフの勉強してるとか、野球観戦とか。ほんとにやってなくたっていい。ゴルフとサッカーと野球の話題を抑えておくのは、社会人(特に営業)であれば必須だと思う。


2.芸能関係の話題

朝のニュースの芸能コーナーを見ていれば何とかなる。あとは電車の中刷り広告。端的に要点をまとめてあるので、短時間で意外と役に立つ。


3.最近のドラマ

学生の時は、この質問はけっこう困った。しかし社会人になってしまえば、ドラマ観てない人のほうが圧倒的に多い。男性の同僚や上司、得意先の面々との話でドラマの話題が出る事はまずないので、問題なし。


4.好みのタイプ

「芸能人知らないから」という答えだと、そこで話が終わってしまう。ある程度年配の人から聞かれた時は吉永小百合さん、同年代であれば矢田亜希子さんや柴咲コウさんあたりを挙げておけばいいかと。名前くらいしか知らなくても、その芸能人について深く突っ込まれる事なんてないですからね。


5.音楽関連

これも、年を重ねるにつれて少なくなっていく話題。学生の時から、ほとんど「ミスチル」と「スピッツ」で通している。ジャズ好きな人には“ジャズ好き”を、クラブミュージック好きな人にはそれをアピールしたりするけれど、そんな人滅多にいない。相手の知らない事は話題にしない、鉄則。



以上のように、このような質問をされても困りはしないのだけれど、その質問について相手に答えている自分が、なんだか好きではないのですよね。なんとゆうか、話さないようにしていることばかりで、そんな自分に対して「なんだかなあ」と思ってしまう。隠し事をしているような後ろめたさとゆうか。


そりゃもちろん、自分を100%さらけ出してる人なんているわきゃないと思うけれど、少なくとも私には、車が好きな人のように自分の愛車の話はできないし、パチンコやパチスロが好きな人のように、昨日はいくら勝った(負けた)とか北斗がどうだとかいう話はできない。ゴルフやサッカーの話も、合わせられはするけれど、ほんとに好きなわけではない。飲み会や休憩の時に、車好きが愛車について語るように、パチスロ好きが北斗について語るように、フィッシュマンズ岡崎京子Miles Davisについて語ってみたい。ハチクロの映画がどうだとか、今週のさよなら絶望先生はどうだったとか話してみたい。


会社の上司や得意先は勿論、同僚たちとの話題でさえ、メインになるのは「仕事」「人間関係」「車」「家族」「ギャンブル」「エロ」「スポーツ(ゴルフ多し)」といったラインナップなのだ。この7個で、話題の実に95%以上は占められている気がする。さすがに多少は慣れてきたけれど、ただ「慣れてきた」だけであって、今もこれらの話題に対して全く興味が持てない。別に苦痛だとは感じないけれど、興味のない話題を面白いと感じる事はできない。そして、面白いと感じる事ができない話題を膨らませたり、笑顔で付き合うことは、正直ひじょうにツカレル。


・・・先日のSPA!で、「ありのままの自分でいたい症候群」という特集が組まれていた。読んでいて、ちょっと似たような境遇かなと思った記事もあったけれど、ちょいと違うような・・・ただ、興味の持てる話題で盛り上がりたいだけなんですよね。でも、その“ただ”が、実はものすごく贅沢な望みなのかなと思い、今では半分諦めて、どうにかして上記の話題の中に面白さを見出そうとしている。同じような境遇の方がもしいらしたら、どんなふうにしておられるのかな。やっぱmixiやにちゃんねるやブログを活用してるのかな。私は、にちゃんねるに書き込んだ事がないし、mixiもナオザリになってしまっているので、専らブログだけなのですが。


“自分の趣味や趣向を大っぴらにできない”とゆうのはストレスになる。それが多い人ほど、世間とのギャップを感じて多大なストレスを感じてしまい、結果として生きづらさにつながっているケースも多いのではないだろうか。(SPA!にも書いてあったように)あるところでは順応して、あるところでは少しずつ自分を出していく、みたいにスマートにできれば素晴らしいのだろうけれど、現実にはなかなかそうはいかない。レッテルというのはすぐに貼られてしまうので、その「小出しにした自分」から、あっという間に人物像は出来上がっていく。「あの人は違う」という思いは、人に対して壁を作ってしまうもので、この壁は円滑な人間関係を築いていく上で、邪魔なこと極まりない。邪魔なものは、なるべく無いほうが良いだろうと思うので、作らないようにする。そうすると結果的に自分の趣味を隠すことになってしまう・・・難しいです、ほんと。