傷
ふと思った。
傷は、癒えるものではなく、忘れるものだ、ってこと。
つらくてどうしようもなくて、心臓がつぶれそうで息ができないくらい傷ついて、「こんなに苦しいんだから死ぬしかない」とか思いつめてしまうくらいでも、年月を経れば忘れることができる。
たとえば今、そのくらいつらい想いを抱いているひと、もしいらしたら、だまされたと思って、頑張って5年くらい生きてみてもいいかもしれない。年月ってのはほんとうにたいしたもので、案外なんとかしてくれますから。
最近、つとに思う。年月ってのはすげえなあ、と。
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こんなことを書いていたら、ずいぶん昔のことを夢で見て、いやな気分で目が覚めてしまった。
ばかだなおれは。全然忘れてなんかいねえじゃん。