考えたり思ったりしたこと[帰宅途中編]

いつも何を考えているのか、少し書いてみます。本日は、最寄り駅から自宅までの間に考えたこと。


後ろ姿がクールな紳士が階段をゆっくりと昇っておられた。ので、「ああ、この人はきっとカエルなんだ」と想像してみた。「そこの階段を昇りきって、くるっと右に曲がったら、もうカエルに違いない」と。こんなクールな紳士がカエルだったら、どんなにクールなカエルになるのだろうかとワクワクしてみたのだけれど、階段を昇りきって右に曲がったその刹那、垣間見えた御顔は、想像と違い全然クールではなかった。ので、終了。ちょっぴり残念。


大通りを、音楽をばんばん響かせて通る改造車が一台。「ああ、なんて台形なんだろう」と思ったら、もうその“音楽を響かせる改造車”は、“音の鳴る台形”にしか見えなくなった。音の鳴る台形がたたずむ。音の鳴る台形が走り出し、煙を上げる。音の鳴る台形が、ばんばんばんと走り去る。公式を使って計算してあげればよかったかな、と、ぼんやりと思った。


呼び込みのおにいさん。背中にチャックがついていて、中からパンダの毛がはみ出していたら、つられてお店に入ってしまうかもしれないなと、思った。きっとお店に入ったら、おねえさんがいて、やっぱり背中にチャックがついているんだろうな。んで、店中にふんわりと、けもののにおいがただよっているのだろうなと、想像した。


小雨をさらに小雨にしたような小雨が降っていて、傘をさそうかやめようか、迷った。さしてみて閉じてみて、またさしてみた。傘をさしていると顔が隠れるからいいなあと、ほのかに思った。


踏み切りをコツコツと勇ましく歩くおねえさん。そのハイヒールのかかとが線路にはまってしまったら、どうやって助けてあげればいいのだろうかと、考えた。ハイヒールを見捨てて線路外に押し出してあげようか、でもハイヒールがはさまったままじゃ電車のじゃまかな、かといってそのハイヒールを引っこ抜いていたら私が危険だよなあ・・・とか。考えがまとまらないうちに、無事に踏み切りを渡りきってしまった。とりあえずはまらなくてよかった。


ああ、ずいぶん長くなってしまった。まだまだ自宅までは距離があるのだけれど、やめておきます。自宅まで書ききれないとは、ちきしょうめ。こんなダイアリーもアリかなあと思ったのだけれど、どうなのかな。なしかな。


(気恥ずかしくて、とても毎日は書けないですけどね)