呪いをかけられてお困りの、全ての皆さまへ(勿論私も含めて)。
なんだか体が重くて、なにをやるにも億劫になりがちで、肌も声も興味も枯れてしまった方。
悪魔の魅力にとりつかれて、自ら喜んで悪魔と踊り続けている方。
「本当の私はこんな姿ではないのに」と苦悶されている方。
呪いをかけられてお困りの全ての皆さまに、この“ハウルの動く城”をオススメします。この映画、「ああ、呪いを解くには、愛の力が必要なのだな」と、改めてしみじみと実感させてくれます。自らを苦しめているもの。それが病気であれば薬で治るのだろうけれど、呪いは薬では解けません。“恋愛”とか“家族”とか“依存”とか、色々な姿をして散らばっている、その“愛”とゆうやつを見つけて、つかまえて、がっぷりと四つに組んでいくしかない。
しかし・・・この映画のように、世の風潮的には「呪いと共に生きるのは間違っています。愛と共に生きなさい」ってな感じだけれど、どうなんでしょうねえ。そりゃ、呪いを解けばその分は軽くなるだろうけれど、ある種の苦しみは軽減されるのだろうけれど、代わりに愛を背負わなければいけない。愛だって、呪いに負けず劣らず重いし、色んな苦しみを呼び込んできますよね。呪いの重さを好むか、愛の重さを好むかは、その人の自由だと個人的には思います。
「呪いだから」と変に囚われず、これもひとつの在り様なんだと、前向きに捉えていければいいのに。そうすれば、たとえ枯れていたって、悪魔と踊っていたって、本当の姿ではなくたって、楽しく悠々と生活していけるのではないだろうか。全ては捉え方次第だ。
・・・言及のつもりが、ずいぶんと抽象的なはなしになってしまいました。すみません。
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