入院三日目


身寄りの少ない人間は、できるだけ入院なぞしないほうがいいなあと、思った。「見舞いなんかいらねえ」と思っても、周りの方達が見舞い人達と仲睦まじくやられていると、なんだかアフリカのサバンナで暮らす、寂しがりやの一匹狼になったような心持ちになってくる。淋しさとゆうのも、極めて相対的なものなのだなと思った。一匹狼だって、冬山の銀世界の中だったら淋しくないのに。


まだ体調がすぐれないため、ぼんやりとそんな事を考えている金曜日の午後。