回想 そのいち
私は、学校という場所はそれほど好きではなかったけれど、勉強は好きだった。試験も好きだった。
なぜか。
勉強は、しっかりやればやるほど知識が増えていくのが身を持って感じられたからです。自分に対して「成長してるなあ」と感じられることは、とても嬉しい事だ。試験については、勉強の成果がはっきりと分かるから好きだった。良い点数だったら素直に嬉しいし、悪い点数だったら悔しかった。そうやって喜んだり悔しがったりできるのも、勉強や試験の好きなところだ。
しかし、当時「勉強が好きだ」なんて言うのは気恥ずかしい感じがして、周りに対してはカケラも見せないでいた。宿題をわざとやってこなかったり、授業をサボってみたり、試験に対して悪態をついたりしていた。悪ぶりたかったのだろう。優等生なんてまっぴらだ、と思っていた。でも実際は、授業をサボったりはしたくなかった。カラオケよりゲーセンよりショッピングより、勉強が好きだった。
国語系と社会系は特に好きだった。現文・古文・日本史・世界史・地理・政経・倫理と、ここいらへんの授業は、内心ワクワクしながら受けていた。社会系については、学年が上がると選択制になってしまったので、深く突っ込んで勉強できる科目が限られてしまいとても残念だった。日本史も世界史も地理も政経も倫理も、どれも突っ込んで勉強したかった。
・・・と、長くなってしまったので、本日はここまでにします。次は、私なりに「あの問題」について少しだけ書いてみようかなあと思っています(簡単な所感ですが)。
恥ずかしい僕の人生 早川義夫
その不器用さ。直球でぐさっとくる感じに、ああ良いよなあと感じ入る。
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